脱炭素・サステナブルな『ZEH住宅』について解説!
2023年現在、新築住宅の多くを省エネ住宅が占めるようになってきましたが、よく聞くZEH(ゼッチ)、LCCMという言葉や、両者の違いについて疑問に思った方もいらっしゃるはず。
弊社は開口を高断熱化する省エネリフォームを得意としていますが、家全体を快適にするなら、やはり建物自体の性能も重要。
そこで、建物が一定の基準を満たすZEH住宅やLCCM住宅がどういうものなのか、簡単に解説していきます。
ZEH(ゼッチ)-ネットゼロエネルギーハウスとは?
ZEHはNet Zero Energy Houseの略。
「ZEH住宅」は、太陽光発電や省エネルギー設備の導入・外皮の高断熱化等により、照明・暖房・換気等のエネルギー消費が、太陽光発電等で創り出した一次エネルギー以下になる住宅を指します。つまり照明・暖房・換気等のエネルギーに限っていえば、その全てを一次エネルギーで賄える「エネルギー消費が計算上ゼロ以下」の住宅という訳です。
- 建物の外皮が高断熱
- 省エネ機器(照明、冷暖房等)やシステム(HEMS)の導入
- 太陽光発電などの創エネルギー設備
などがZEH住宅の特徴です。
LCCM住宅との違いは?
LCCMはLife Cycle Carbon Minus(ライフサイクルカーボンマイナス)の略。
太陽光発電システム等でエネルギーを創る点はZEHと同様で、建築資材の加工や輸送、居住中のエネルギーや水の消費、修繕・解体で発生するCO2までを含めた「ライフサイクル全体でのCO2排出量をマイナス」にするのが、LCCM住宅の特徴です。
「年間のエネルギー消費を計算上ゼロ以下」とするZEH住宅に対し、「建設から処分までのライフサイクル全体でのCO2排出量をゼロ以下」とするのがLCCM住宅になります。
建物や設備の高性能化で消費エネルギーを削減しつつ、一次エネルギーを活用するという点はZEHと同じですが、LCCMはライフサイクル全体でより包括的に環境負荷の削減を目指している部分が特徴です。
ZEH住宅のメリット・デメリット
では、ZEH住宅について「本当に良い住宅なのか?」という部分に着目してみましょう。
ZEH住宅は、高い断熱性能で快適な暮らしと光熱費削減が見込めることはもちろん、建築・購入の際に補助金制度を利用できる可能性があります。
また、万が一の災害時にも、太陽光発電が大いに役立つことでしょう。
しかし、以下の点には配慮が必要です。
- 「エネルギー消費がゼロ以下」という計算には、冷暖房・換気・給湯・照明等を含みますが、テレビ・パソコン・電子レンジ等を含まないため、光熱費は実質ゼロではない
- LCCM住宅とは異なり気密性の規定がなく、隙間風等は考慮しない
- 高断熱性を保つために、吹き抜けがない・窓が小さくなるといったデザイン制限がかかる場合もある
「お金をかけたZEH住宅だから全てのクオリティが高くて当然」と過信するのは禁物という事ですね。
「ZEH住宅」「LCCM住宅」という言葉に流されず、ご自身とご家族の希望を伝えた上でしっかり相談できる建築会社を選びましょう。
また、新築の予定がなく、今ある住居に長く住み続けたい・住まいを快適にしたいという方は、札幌トーヨー住器(株)にご相談ください。
北国の生活を快適にする高断熱改修・リフォームをご提案いたします!
~こちらもおすすめ(外部リンク)~
令和5年度 3省連携ZEH推進支援事業【補助金】
経済産業省 夏季の省エネ節電リーフレット【北海道版】
LIXIL 太陽光発電・外壁・屋根【商品紹介】