業務事業部のMです。
少し前に冬キャンプの話を投稿させてもらいましたが、実はその続きがまだあります。笑
昨シーズンは、夏にも使用するスクリーンタープテントを張り、その中に石油ストーブを入れて(※注)、日中もテントで快適に過ごし、夜はコット(アウトドア用のベッド)で寝る方法を試してみました。
一酸化炭素中毒が怖いので寝るときはストーブを消しますが、そうするとあっという間にテント内は寒くなり、外気温-3℃程度でも前出の寝袋ではとても寒さに対応出来ません。
仕方なくストーブを点けなおして、寝るに寝れずゴロゴロと朝まで何となく過ごすという辛い夜を経験しました。
これは改善必要。
今年はスクリーンタープの中にソロテントを入れるいわゆる”カンガルースタイル“を試してみるつもりです。
寝床になるソロテントと外気の間にスクリーンタープテントによる空気層を設けて、伝熱によるヒートロスを出来るだけ減らす作戦です。
ここで少しまじめな話をしましょう、覚えていらっしゃるでしょうか、中学校理科『伝熱』の勉強。
熱の伝わり方には”放射(輻射)”、”対流”、”伝導”の3つがあります。(ここに”蒸発”を加える場合もありますが)
これら熱の移動(これがヒートロスになる)に対策を打つことが出来れば、暖かく快適に過ごすことが出来る!
でもテントでこれらの対策打つって難しいよな~…と思っていたら、これを実現しているものが身近にありました。
それはガラスです、複層ガラス!
複数枚のガラスの間に空間を持たせたもので、1枚のガラスより高い断熱性を有します。
複層ガラスにはこの3つ全てに対策を打っている、優れモノがあります。
・放射による熱の移動を防ぐ、ガラス面に加工されたLow-E(ローイー)金属膜。
・対流による熱の移動を防ぐ、空気より比重が重く空気層内で動きにくいアルゴンガスを充填。
・伝導による熱の移動を防ぐ、樹脂スペーサー。(昔はアルミの物が主流でしたが改善)
この複層ガラスを使用して高い断熱性を有している樹脂サッシがLIXIL『EW』です。
リフォームなら、窓周りの壁は一切壊さずに窓を交換できる『カバー工法』という方法で1カ所あたり数時間の工事で済み、札幌近郊でもこの工法での施工を希望される方が増えてきています。
複層ガラスのキャンプでの使い道は思いつきませんが、その断熱性能だけはいただきたい。
少しでもヒートロスを少なくして快適に過ごす。
工夫とギアのトライ&エラーを繰り返し繰り返し、冬キャンプに臨むのです。
『そこまでして冬に雪の中でキャンプしたい??』
と、よく聞かれます。
答えは、『したい』です。笑笑笑
辺り一面の雪景色に囲まれたテントで、ストーブにあたりスルメを炙りながらお酒を飲むのは、この先もやめられそうにありません。^^;
※注) テント内にストーブを入れる行為は原則NGで、事故があっても誰にも責任とってもらえません。
常に濃度値をモニターできる一酸化炭素チェッカーを持ち、換気を十分にした上で、自己責任でお楽しみください。