
合板やポリカボードなどの建築資材はなぜ「910 mm×1820 mm」が多い?
DIYが趣味の方はご存じかと思いますが、ホームセンターの建築資材コーナーに行くと「910 mm×1820 mm」の材料をよく見かけます。
どうしてぴったり900 mmや1800 mmではないのか、疑問に思った事はありませんか?
実はこれ、日本古来の単位と深い関りがあるんです。
かつて日本では、「尺(しゃく)」「貫(かん)」を長さと質量の基本単位とする尺貫法(しゃっかんほう)が用いられていました。
メートル法で表すと1尺はおよそ303 mm、1間(けん)= 6尺はおよそ1818 mmであり、「910 mm×1820 mm」は尺貫法で「3尺×6尺」と大変きりのいい数字となります。
つまり、このサイズは昔の尺貫法がもとになっているのですね。
建築現場では、今も910 mm(3尺)×1820 mm(6尺)の材料をサブロク板と呼んでいます。
その他にも家の間取りなど、建築に関わる寸法には各所に尺貫法の名残が見られます。

「計量法」により尺や貫を使う事は禁止されている??
しかしながら「尺」や「間」といった単位は普段あまり見かけません。
それには1952年に施行され、1992年に改正された「計量法」が深く関わっています。
計量法は、国際単位系(SI)に計量基準を統一する事と、計量器の正確さを維持する事を目的とした法律で、条文に示す非法定計量単位を取引または証明で用いることを禁じています。
尺貫法の単位はこの非法定計量単位に該当し、例えば「尺」「寸(すん)」「分(ぶ)」のみを単位とする定規を販売すると罰金が科されます。
一方でメートル単位に換算した尺相当目盛り(例:1/33 m)付定規等は例外的に販売や使用が認められており、昔の建築図面を読み解く際に役立ちます。
混乱を防ぐために単位を統一することは必要ですが、単位に合わせて資材の規格サイズまで全面改訂するのも現実的ではないので、「尺」という伝統的な単位は「3尺 → 910 mm」のように姿を変えて残ってきたのでしょう。

今も生活に根付く伝統的な単位
ここまでは長さのお話でしたが、実は意外な所で質量や体積の伝統的な単位に出会えます。
例えば5円玉は3.75 g、ぴったり1匁(もんめ)の質量です。
お酒の一升瓶やお米の何合炊きという表現も、日本人なら何となくイメージできる体積ではないでしょうか。

国際単位系が普及した今も、住宅ををはじめとして、私たちの生活の中には伝統的な単位が溶け込んでいます。
少し気が早いですが、伝統的な日本の単位を冬休みの自由研究のテーマにするのも面白いかもしれませんね。
自由研究が必須の学校は少なくなってきましたが、親子で取り組んみてでも楽しいテーマだと思いますよ!
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